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年齢を重ねると歯並びが変わる?

鏡を見ていて、なんとなく「昔と歯並びが変わったかな?と感じた方」はいらっしゃるでしょうか。実は、歯並びは年齢を重ねるにつれて、少しずつ変化しています。このページでは、「加齢と歯並びの関係性」をご紹介します。心当たりのある方は、ぜひご覧ください。

歯並びは生涯変わり続ける

矯正の有無に関わらず、年齢を重ねるにつれて歯並びは少しずつ変化していきます。昔と比べ、次のようなことが気になり始めていませんか。

  • 歯が傾いている気がする
  • 歯茎が痩せてきた
  • 歯と歯の間に隙間ができてきた

「昔と歯並びの印象が変わったかも」と思うのは、気のせいではない可能性があります。身体は年齢と共に生理的に変化しますが、歯並びも例外ではありません。お口の周りの筋肉の衰え、歯茎の退縮、歯の移動などの変化は、定期的に歯科でメンテナンスをしていても避けられない現象です。

どのように変化する?

年齢と共にお口の周りの筋力が低下すると、歯をバランスよく保つことが難しくなり、歯並びが狭くなっていきます。最初に変化が起こりやすいのは、最も小さい歯である下の前歯の並び方で、続いて上の歯も狭くなり、V字型のような向きになります。前歯が前に傾くことで、出っ歯やすきっ歯になることがあります。歯並びの変化は、噛み合わせにも影響を及ぼします。

加齢と共に歯並びが変化する原因

では、どうして変化が起こるのでしょうか。具体的な原因を見ていきましょう。

奥歯の歯周病や抜歯歴がある

奥歯に歯周病がある場合、進行によって奥歯がぐらついたり抜けたりすると、他の歯に負担がかかり、出っ歯やすきっ歯の原因となる可能性があります。抜歯している場合も同様です。

歯の治療箇所が多い

過去に虫歯の治療で詰め物や被せ物をした歯が多いと、時間の経過と共に咬み合わせが変化します。定期的な咬み合わせの調整を行っていないと、ムラが生じ、歯並びが悪くなる原因につながることがあります。

顎の骨が小さい

顎の骨が小さいと、永久歯が並ぶスペースが足りなくなります。これは加齢に限ったことではありません。特に親知らずが生える際には、前の歯を押すように生えてくることが多く、その結果、少しずつ歯に力がかかり、歯並びが悪くなります。

食いしばり、歯ぎしりの影響が蓄積している

寝ている間に歯ぎしりをしている方や、無意識に歯を食いしばる癖がある方は、その影響が長年にわたって蓄積していきます。咬む力がかかり過ぎていると、少しずつ歯がすり減り、歯並びに悪影響を与える可能性があります。

歯並びが変わってしまうのを防ぐには

生理的な現象として、加齢と共に歯並びが変化するのは避けられないことです。歯並びが悪くなってから改善するのは非常に困難ですが、予防することはできます。

虫歯、歯周病を予防する

虫歯や歯周病などの口腔内疾患によって、歯並びは悪化します。日頃からきちんと歯磨きなどの口腔ケアを行い、虫歯や歯周病の予防だけでなく、歯並びの悪化防止にも努めましょう。

歯科検診を一定間隔で受ける

いくら歯磨きをしていても、磨き残しがあると虫歯や歯周病の原因になります。定期的に歯科で検診を受け、必要に応じてクリーニングなどのメンテナンスを行いましょう。咬み合わせや歯の状態を確認し、虫歯や歯周病を早期に発見・治療することで、歯並びの維持につながります。

なるべく早い段階で歯科矯正を行う

若いうちに歯科矯正を予防的に行うことで、綺麗な歯並びが手に入るだけでなく、将来的にも歯並びの悪化によるトラブルを防ぎやすくなります。子どもだけでなく、30代や40代の方でも矯正の効果は十分にあります。予防の観点から矯正を希望される方も、当院までお気軽にご相談ください。

まとめ

歯並びは加齢によっても変化しますが、虫歯や歯周病も歯並びを悪化させる大きな原因です。若い方でも、定期的に歯科を受診することを心がけましょう。

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