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矯正治療で使用する顎間ゴムとは?

小さな輪ゴムのような「顎間ゴム」は、矯正治療において大切な役目を持っており、正しく使用することでより綺麗な歯並びを目指せます。こちらのページでは、顎間ゴムとはどのようなものか、使用目的と注意点をお伝えします。矯正治療で「顎間ゴムを使いましょう」と言われた方はぜひご覧ください。

顎間ゴムとは

顎間ゴムはエラスティックゴムと呼ばれることもあり、歯列矯正で使われる医療用の小さな輪ゴムのようなものです。全ての方に必要なわけではありませんが、保定期間前の仕上げとして必要と判断された場合に使われることがあります。ゴムの伸び縮みする力を利用して、歯並びを理想的な嚙み合わせに調整するために使われています。小さなものですが、矯正治療でとても重要な役目を持っており、基本的には食事や歯磨き以外の時につけます。

顎間ゴムの種類

顎間ゴムは、数種類の中から11人の歯の状態に合わせて選ばれます。

  • 二級ゴム上の歯が前に出ている「出っ歯」の矯正に使用します。
  • 三級ゴム下の歯が前に出ている「受け口」の矯正に使用します。
  • 垂直ゴム上下の歯がかみ合っていない時に使用します。

それぞれ、ゴムの太さや強さが異なります。指定されたものを使うようにしましょう。ゴムの種類だけでなく、どの歯に取り付けるかも人によって違います。また、治療の途中経過を見ながら変更されることもあります。

顎間ゴムを使う目的

続いて、顎間ゴムを使う目的をご紹介します。目的を理解すると、継続して使う意識が持てるのではないでしょうか。

歯並びの調整

歯の位置を調整し、理想的な場所に移動させるために特定の歯に取り付けます。歯並びや正しくかみ合わない「不正咬合」を改善する効果が期待されます。

噛み合わせの修正

顎間ゴムの張力で噛み合わせのズレなどの位置を調整します。正しい嚙み合わせは、発音や食事、歯や顎のトラブル回避のためにも重要です。さらに、移動した歯が元に戻るのを防いで安定させます。

治療効果アップの期待

矯正装置と組み合わせて使うことで、矯正期間の短縮や理想的な歯並びの実現が期待できます。より美しい仕上がりを目指せるようになります。

顎間ゴムを使う時に注意すること

顎間ゴムの使い方が正しくないと、十分な効果を発揮出来ません。歯科医師や歯科衛生士の指示をきちんと守りましょう。疑問点や不安がある場合は、お気軽にお声がけください。

正しく取り付ける

取り付ける位置や顎間ゴムのかけ方は1人1人異なりますが、指示通りの方法と時間を守りましょう。慣れない間は練習が必要な場合もあります。取り付ける時間は短すぎるのはもちろん、長すぎるのも良くありません。適切な時間を遵守しましょう。

1日1回交換する

古くなった顎間ゴムは伸びてしまい、張力や伸縮力が低下します。望んでいる治療効果が得られなくなる可能性があるため、基本的には1日1回、もしくは指示通りのタイミングで新しいものと交換しましょう。

口を開く時に気を付ける

会話やあくびの際に、口を大きく開きすぎると顎間ゴムが耐え切れず、切れる可能性があります。取り付けている時間は口の開閉に注意しましょう。

口の中を清潔にする

顎間ゴムの周囲に食べかすなどが溜まるのを防ぐため、顎間ゴム使用期間中は、特に口内を清潔にするように気を付けましょう。デンタルフロスなどを使用して丁寧に歯を磨くようにします。

まとめ

顎間ゴムの役割と使う時の注意点をご紹介しました。毎日長時間取り付けるのは大変なことですが、正しく使えば矯正治療の期間を短縮でき、美しく仕上げられる効果があります。もし顎間ゴムの使い方で迷われることがあれば丁寧に指導・アドバイスいたしますので、遠慮なくお声掛けください。

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