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矯正治療とスポーツとの関係性について

スポーツで矯正治療をあきらめないで!

矯正治療を検討中の方から「矯正治療中もスポーツを続けたいのだが、可能ですか?」というご質問をよくいただきます。
スポーツの種類にもよりますし、矯正装置の種類によっても対応が異なりますが、結論としては矯正治療中もいくつかの注意点を考慮していただければスポーツを楽しんでいただけます。

また「スポーツに支障が出るのが怖いので、矯正治療開始をしばらくは控えた方がいいでしょうか。」といったご相談もあります。
咬み合わせとスポーツには深い関係性があり、正しい位置でしっかりと咬み合う、バランスの良い咬み合わせはスポーツに必要なパワーや瞬発力などにプラスをもたらすとされています。一方で治療中は一時的に咬み合わせが悪くなるため、微妙なバランスが狂うような感覚を訴える方もいらっしゃいます。

今回は矯正治療とスポーツの関係性と、スポーツ時における注意点について解説いたします。

安全にスポーツをしたい方には「マウスピース矯正」が安心です

小・中・高校生の部活動に多いサッカーや野球、バスケットボール、バレーボールなどのスポーツは口元をぶつけたり、ボールが当たる可能性があります。歯並びにもよりますが単純に治療方法だけで申しますと、安全にスポーツをとお考えの方には取り外し可能なマウスピース矯正がおすすめです。

ブラケットワイヤー装置は一度装着すると外すことができない装置ですが、マウスピース矯正「インビザライン」で使用するアライナーはご自身で取り外すことができます。一般的な競技はアライナーを付けたまま行えますので、水泳なども装着したままで構いません。アライナーは歯の表面に付けるアタッチメントも滑らかに覆い、装置で口腔内を傷つける心配なく安全です。

一方で、アライナーは薄い素材ですからためマウスガード(スポーツマウスピース)のような保護の役割はありません。激しいコンタクトスポーツ(ボクシングやラグビー、アメリカンフットボール、柔道、レスリング)では歯や装置を衝撃から守るため、スポーツをする時間だけアライナーをマウスガードに入れ替えることをご検討ください。

またアライナーの装着時間は1日20時間以上ですので、外す時間はできるだけ短時間にするよう注意が必要です。装着時間の短縮は治療効果に最も影響を与える因子ですので気をつけましょう。

ワイヤー矯正時に必要な安全性の確保

ブラケットワイヤーの装置を付けているとスポーツ時に装置で口腔内が傷付く危険性があります。

一般的なスポーツは矯正治療中であっても支障はありませんが、激しくぶつかり合うコンタクトスポーツをする際には、カスタムメイドのマウスガード(オーソドンティックマウスピース)と呼ばれる特別なマウスピースが必要です。
これであれば歯にピッタリ装着できるので矯正装置の破損や、口腔内を傷付ける心配がなくなります。

ただし、作製には矯正治療とは別に費用がかかり、歯並びの変化によって作り変えが必要になります。

スポーツの際口腔ケアで気をつけること

スポーツをする際摂取する飲料水の選択には気をつける必要があります。
スポーツドリンクには多量の砂糖が含まれています。酸性成分が含まれているものもあり、これも歯を溶かす原因となります。

虫歯を予防するためにも、スポーツドリンクを飲んだ後はできる限り早く歯磨きをすることをオススメします。

担当医にご相談ください

スポーツに事故はつきものです。矯正装置の破損、歯茎や唇を傷つける、歯が折れてしまうなどのアクシデントが起こる可能性があります。
歯や矯正装置を守るためにも主治医には必ず事前に報告をしていただき、矯正装置の選択やマウスガードの必要性、口腔ケアについてまでも専門的観点からアドバイスをもらうようにしてください。

スポーツをしていると歯列矯正をすることをためらわれる方もいらっしゃいますが、スポーツで最大限に能力を発揮するためにも正しい噛み合わせは大切です。気になることがございましたら、いつでもお気軽に担当医までご相談ください。

 

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