歯並びは歯の寿命にはどのような関係があるの?
自分の歯並びが気になったことはありますか?「もう少し前歯が引っ込んでいたらな」「ガタガタだからどうにかしたい」と思われている方がいるかもしれません。歯並びと聞くと見た目を気にする方がほとんどだと思いますが、実は歯の寿命にも大きく関わっているのをご存知でしょうか。今回は、歯並びが歯の寿命にどのように関係しているのかについて詳しく解説します。
歯並びの悪さは歯の寿命に関係!その理由は?
結論から言うと、歯並びが悪いと歯の寿命が縮んでしまいます。見た目だけの問題ではないのです。歯の寿命が縮む理由には、おもに次の4つがあります。
虫歯や歯周病のリスクが高くなるから
しっかり歯磨きをしたつもりでも、歯並びが悪いときれいには磨けません。どうしても歯ブラシが届きにくい部分が出てきます。そのため、歯並びがきれいな方と比べると、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまうのです。
磨き残しが増えるから
歯並びが悪いと磨き残しが増えます。そうすると、虫歯や歯周病をせっかく治療しても、歯を清潔に保つことができません。いくら治療しても磨き残しがある状態が続けば、治療しても再発する可能性が高くなります。
治療の質が下がるから
歯科医院で行う治療の質が落ちてしまうこともあります。治療したい部位に器具が届きにくくなるため、治療が難しくなることがあるのです。もちろん、歯科医院ではできる限りの対処を行いますが、歯並びが良い方と比べるとどうしても精度は落ちてしまいます。
噛み合わせが悪くなるから
歯並びが悪いことにより、噛み合わせが悪くなって歯によってかかる負担が大きく変わってきます。すると、負担が大きい歯の根にヒビが入る歯冠破折(しかんはせつ)が起きたり、歯周病の悪化を招いたりするので注意が必要です。
歯を失う原因の多くは歯周病
ところで、歯を失う原因の多くが歯周病だということをご存知ですか?驚くことに、30といわれています。
歯周病とは
歯周病とは、歯垢(プラーク)に存在する細菌が作り出す毒素によって歯肉が腫れたり出血したりする病気のことです。歯肉の炎症が進むと、歯を支える力がなくなりグラグラとなって、最後には抜けてしまうことがあります。
歯周病になる原因
歯周病になる原因は、歯に溜まった歯垢です。歯垢には、これらが歯肉に炎症を起こすことで歯周病を発症します。最終的には歯を支えている骨まで溶かしてしまうため、歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
歯並びの悪さは健康にも影響する
歯並びの悪さは虫歯や歯周病を引き起こして歯の寿命を縮めるだけでなく、体の健康にも影響を及ぼすことがあります。
顎関節症
噛み合わせのバランスが悪くなると、顎関節症を引き起こすリスクが高くなります。顎関節症とは、顎が痛くなったり大きく開けなくなったりするものです。固い食べ物が食べられなくなったり、大きなものが食べづらくなったりします。また、顎から音がするため、音が煩わしいと感じる方も少なくありません。
消化器の不調
歯並びが悪いと、食べ物をしっかり噛めなくなります。小さく噛み砕く前に飲み込んでしまうため、気づかないうちに胃腸に負担をかけているケースが多いでしょう。なんとなく胃もたれしやすい、お腹の調子が優れないという方は胃腸に負担をかけているかもしれません。
認知症になりやすくなる
噛むという行為は、脳の活性化にも直結しています。歯並びが悪いせいでよく噛めなかったり歯周病が悪化したりすると、認知症のリスクが上がることが明らかです。フランスで行われた研究では、歯周病になると認知機能の低下率が
矯正治療は歯の寿命を延ばすのに効果的
歯並びが悪いと、歯の虫歯や歯周病のリスクが高まったり磨き残しが増えたりする影響で歯の寿命が縮まります。そのため、矯正で歯並びを整えることは、見た目を良くするだけでなく歯の寿命を伸ばすことにも効果的です。スカイ&ガーデンデンタルオフィスでは、子どもから大人までご希望に沿った矯正治療が行えるよう、全力でサポートしています。歯並びが少しでも気になる方は、お気軽にご相談ください。